オススメ度★★★☆☆
タイトル | これは当サークルを自滅させるファイルです |
サークル名 | ラスト・ゲームメーカー |
サークル設定価格 | 110円 |
やがて奇妙な文の“混入”が見られる
当サークルは、本作をもって終焉への決意を固めました。
東京・押上(おしあげ)の古びたビルで囁かれるトイレ怪談。
その「押上トイレ霊」取材記録として書かれたはずの本作には、奇妙な文の“混入”が見られる。
本来なら削除されるべきものが、意図せず本文に残されたまま完成・公表されてしまう。
これはデジタルノベルではなく、消しそこねた事実。
怪異譚と、現実のサークル運営記録。二つの層が交錯し、やがて区別のない事件へと変貌していく。
これはホラーを作り続けた者たちが背負った運命そのものなのか。
――隠ぺいしなかった、その選択が招いた恐ろしさ。
読者であるあなたもまた、この記録の一部となるのです。長らくご支援いただいた皆様、ご迷惑をおかけした関係者の皆様、心よりお詫び申し上げます。
そして、本作品を最後までお読みいただける皆様…
どうか、私たちと同じ道を歩まれませんように・・・。 当サークル代表・江嶋
【閉業セール・特別収録作品】
痕跡としてさらに二作品を刻み込み、ここに追加収録いたしました。
1.「六本木女の子がいきなり狂い出した東京スカイツリーで見た最謎のコンビニ幹部」
2.「安い犬」六本木女の子がいきなり狂い出した東京スカイツリーで見た最謎のコンビニ幹部
【あなたの買い物。その“選択”は、誰が決めた?】
六本木のIT企業で働くユリが、東京スカイツリーの展望デッキで“ある男”と目が合った――その瞬間、すべてが狂い出した。
消された記憶。変わってしまった親友。自宅には覚えのないコンビニ商品が並び、会社の資料には彼女の心の奥底――「深層心理」の分析結果が印刷されていた。
この世界は本当に“現実”なのか?ユリが足を踏み入れたのは、人間の意識を商品として分類・管理し「自由な行動」さえも操作する恐るべきマーケティング・システムだった。
だが彼女の内側にはまだ“何か”が残っていた。それは――自由を求める本能。支配を拒む魂。予測不能なサイコホラーは、やがて奇妙なシャッター商店街の「復讐劇」へと変貌していく。
意志は誰のものか?現代社会に潜む“支配”の正体を暴く震撼のサイコスリラー!読後、あなたは自分の買い物ひとつすら疑い始める。
――そして気づくだろう。
もう実は、あなた自身も“商品”かもしれない。安い犬
68歳、孤独な男が出会ったのは――「5000円の犬」。
雑種で売れ残り、無表情で人に懐かない犬。
しかし、その瞳には言葉にならない深い孤独が宿っていた。
妻を亡くし、息子とも疎遠になった原井玄太郎(はらいげんたろう)。
退屈で寂しい日常に訪れた、思いがけない同居人との出会いは、やがて彼の人生を少しずつ変えていく。
安い犬か、それとも――。
平穏な日々の影で、少しずつ「何か」が動き始める。
孤独と再生を描く、成人のためのサスペンス物語。
(イラスト/文章校正校閲に一部AI使用しています)